紅山文化。
BC4000〜3000年頃。膝に手を置き半屈みする人物らしき形態。大きく広がった耳、頭上に伸びた環状の被り物を着け、顔は大きな眼、突き出た口を持つ。紅山文化の神といわれる太陽神。頭部下方には左右に貫通する穴が穿たれている。紅山文化特有の黄緑色の美しい玉で作られている。直立するこの種の玉器は極めて遺品が少なく、市場価も高い。金属器の無い当時、硬い玉をここまで加工するには相当の時間と労力を要したことであろう。いかにも呪術的な力を感じさせる玉器。三星堆の青銅面を始めとする異形の銅器と紅山文化の玉器はかって知られなかった現代人の度肝を抜く造形感覚であり、中国古代文明の奥深さを知らしめる。
1996年北京オークションにてNT2,420,000(日本円約3,200万円)で落札され、かって遺品の少なかった紅山玉器に俄かに関心が高まった。やっと1984年遼寧省牛河梁の発掘でもって紅山文化玉は知られることとなったもので(「紅山文化」命名は1955年)、1936年に調査が始まった良渚文化玉に比べて半世紀余も後のこと。中国最古の玉である紅山玉は中国において人気が高く、競売においても高価に取引されている。 |