GK-141 玉亀
時代: 新石器時代 、サイズ: 横 9cm×幅 5.5cm
価格: \
紅山文化。BC4000〜3000年頃。茶褐色の石製。簡潔であるが、生き生きとした造形力は素晴らしい。背面首付根に孔が貫通しており、糸を通して吊り下げたのであろう。亀は中国では古くから重視されてきた動物の一つである。商時代には亀の甲が牛の骨とともに卜いに用いられた。漢時代以降になると亀を型どった印章のつまみや石碑の台座も多数作られるようになった。またいつの頃からか、亀は鶴と共に長寿の象徴ともなった。亀をめでたい動物とする中国伝統の観念は、新石器時代すでに芽生えていたのかもしれない。5000年余をまたぐには250世帯もかかることを考えると気が遠くなる時空をへだてた人間が作った品であり、不思議な思いがする。発掘墓よりの報告では人骨・腰辺から対での出土が知られ亀にも漢代の握豚のような意味がこめられていたのかも。







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