GK-090 高足玉杯托
時代: 戦国〜漢時代 、サイズ:高さ 11cm×横 13cm
価格: \
托に乗る両玉杯。
托は前後・左右にチ龍が彫り出され、左右のチ龍は遊環をくわえ、頭部を前後のチ龍はほ全身を削り出して相対する。
托上の杯は相対する口を覗くチ龍が削り出された同形対の杯が乗る。青玉製で造られており、杯の胴面は戦国時代特有の模様・巻雲文が巡らせている。杯は湿潤による風化で白濁と濃褐色に変化しているが、托は余り変化がみられない。

玉杯は漢代に多く作られ尊ばれた礼器であって瑞祥とした故事も多い。広州南越王墓から出土した吹き鳴らす角のような形をした品と相違し、形状から、祭祀用と思われるが何にしても初見の資料であって相当の墳墓から出土と窺えるが、近時広州近効墓出土を伝えるのみ。玉彫技術の最高峰の魅力を持つ戦国時代曽候乙墓より禁と呼ばれる台に載る青銅酒壺対が知られるが、同様な品かと考えられる。

参照 : GK-026







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