GK-061 玉鳥佩
時代: 殷時代 、サイズ:高さ 5cm×横 7cm
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この造形は殷墟婦好墓で発見されている。鷹らしき鳥を単純化した造形としているが、古代玉の持つ呪術的雰囲気を漂わす逸品。鳥の特徴をよく捉えている。
「GK-052 玉熊佩」と同墓より出土と伝える。文献によれば、古代の祭典ではいつも玉器を飾った木「玉梢」を持って歌い舞ったとあり、このような玉鳥紋ハイも上端に付けられたか貴族が身に帯び、富への願望を託すとともに神霊動物の力がもたらすものすなわち「徳」にあやかろうとしたに違いない。
透明度有る白玉製で、湿潤による白化が濃淡となり美しい。眼の位置に小穴が穿たれている。表面は甲盛り状、裏面は平滑。
玉の本当の味わいは自分の掌の温もり脂が染み込むほどに日々懐中に玩弄して初めてわかるものであって、古玉に対する近世中国人のこだわりは外国人には異様に映ることもある程といえる。





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