青玉製の蓋付薫香入瓶。
驚く程細かい透彫でもって花鳥、中国でいう「春水」が彫刻。玉石は彫刻が難しく、これ程の精緻さに達するのは並大抵でなく工人の腕の非凡さが分かる品。玉以外には香木片を入れた「提香嚢」「香盆」が玉や木でも清朝時代製作されている。
凝った人はこの器に花を入れ、客間に置いておく。花の爽やかな香りが漂う仕掛けになっている。完成されるまでにどれ程の時間と労力が費やされたか想像に難しくない。まずダイヤモンドを先端に嵌込んだ錐で穴を一つ空け、水を混ぜた解玉砂をたらしながら、糸ノコギリを上下に動かして切る。この繰り返しがなされるわけであって大変な時間を費やす。
乾隆帝は古希を迎えたころから、玉への傾倒が顕著となり北京博物院の「大寓治水図玉山」の彫刻を作らせた事が知られる。
上海著名玉収集家旧蔵品。 |