GK-047 玉巵
時代: 戦国〜漢時代 、サイズ:高さ 12、5cm
価格: \
巵(し)とは奏漢時代に流行したコップ形の容器であって、普通の巵は木製漆塗り、やや高級なものはこれに青銅製鍍金の金具がついていた。
漢時代、最高級の「巵」は1つの玉塊から彫り出した玉巵であって、極めて遺品は少ない。白玉を肉厚に彫り出し、上下に青銅鍍金の枠をはめている。器体は穀粒を伴った雲紋を陽刻。湿潤による玉の色変化が美しい。把手も底も全て玉塊より削り出されており、肉厚も有る為重量がある。未知の内容の新発見が地下よりなされる今の中国ほど、考古学にとっても良き時代はかつて無かった。

先年東京国立博物館で開催の「中国国宝展」には南越王墓出土の「巵」が出品されている。本体の漆部が失くなり上下の金具のみが出土する「巵」が多い。






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