CW-220 青白磁刻花唐子文碗
時代: 北宋時代(11世紀末〜12世紀初期) 、サイズ:高さ 6cm×口径 16.9cm
価格: \
景徳鎮窯。
片切彫りで瑞雲と2人唐子を刻す。その美しさから「影青」(影りのある青)と北京の美術商が名付けた。精製された白磁の胎に透き通った水色の釉薬が掛かる。紙のように軽く、繊細。彫に速さとリズムが感じられる。
南宋時代になるとモチーフは全体に流れて形を失い、唐子を見出すのが難しいほどになる。景徳鎮窯で北宋初期には青瓷は姿を消して、白磁の生産が中心となり11世紀後半には製品の主流となった。
北宋後期から南宋時代の青白磁は国内に広く流通するとともに海外にも盛んに輸出され、福建省・広東省・江西省を中心に華南の広い地域でその模倣品が作られた。青白磁器の様式は北の定窯白磁と南の越窯緑釉器の中間の様式であり、その形図柄はそれ以前の定窯と越窯に由るところが多い。定窯より華やかではあるが、越窯よりかなり軽いこの青白磁器を鑑定家は高く評価している。







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