CW-086 白磁刻花蓮花文瓶
時代: 北宋時代 、サイズ:高さ 23.5cm
価格: \
定窯。
きめ細かい白い素地に牙白色の透明釉がかかる。胴には蓮花文が箆彫りされる。頸部の2箇所に2本づつの細線が刻される。北宋前半の定窯白磁の彫り文様は浮き彫り風蓮弁文等が中心であったが、後半になると浅い箆彫り風の刻花文に変わった。この時期に特有の流れるような箆彫りで流麗に表されるすらりと伸びた頸と真っ直ぐな高台のこの形を玉壷春というが、このような優美な形姿のものを造るのは定窯ならでは。器面には「涙痕」と呼ばれる釉の流れが見られる。整った器形は無駄のない美しさを感じさせる。

北京から南西200キロ、曲陽という町がある。959年宋が統一、北京と中原を結ぶ交通の要衝にあたり、商工業が発展。そのとき、町の名を高めたのが「定窯」である。隋唐の時代直ぐ近く「ケイ窯」では白磁が作られていたが胎土が厚く、日用雑器を作っていたに過ぎなかった。定窯の新しい工夫は胎土を薄く仕上げ、花や動物の文様を刻花・印花などで施したところにあった。これが評判となって、ついに朝廷直営・門外不出の窯に取り立てられる。宋の五名窯の一ついわれる定窯はこうして生まれた。形姿はデイヴィッドコレクションの至宝「澱青釉紅斑瓶」と同形状。
長年の交渉による中国某美術館流出品。昔から我国には定窯白磁の優品が将来されているが、又一点加えることができた。全体発掘による土銹。







← 白磁 のページへ戻る