CW-070 白磁印花唐子鹿文盤

時代: 北宋時代 、サイズ:径 26.5cm×高さ 3cm
価格: \

定窯。
内底は背に飾鞍を乗せ首輪を付けた七曜文飾りのある牡鹿を引く唐子と、後方には蓮実を持ち従う唐子を大きく配し、鹿の上には牡丹花と趙一の文字が刻された蓮花飾りの旗。四囲に丁子・宝珠・熨の吉祥文が空間や唐子の衣服には花文が意匠される。立上がり側壁は蓮花文と空間は鎮珠文を、下には雷文繋ぎ文を施す。華麗な文様を見事な立体感ある印花で表現している。恐らく趙氏の何らかの祝い図柄、特注品であろう。薄造り大型品の型押しは極めて高度な技術を要し、細部まで図様を明確に表すのは難しい。象牙色を帯びた釉色は最盛期定窯の特徴。惜しいことにまっ平らでなく、焼きによる凹凸歪みが生じている。定窯の胎土が極めて良質の磁土であり、可塑性も強く極薄い胎を作ることが可能で、薄造りはこの土のおかげ。
口縁部は伏せ焼きのため露胎。鐔縁に作られたこの盤は銀器の形成に倣ったもの。型押文様は片切彫文様よりも類が少なく、特別な意匠の製品を注文生産することから始まったと考えられており、本品もそのような特注品であって同図柄は恐らくないと思われる。如何にも宮中御器といわれるに相応しい特色を具備した定窯の遺品といえよう。
北宋時代後半の定窯は円熟した作品を生み出し、この時期の定窯は気品に溢れ多くの人々を魅了した。定窯の最盛期は政和・宣和の間(1111〜25年)に頂点に達した。近時南京郊外墓出土。

参照 : CW-018CW-055








← 白磁 のページへ戻る