ケイ州窯。
ギリシャのアンフォーラを始めとする西域の影響を受け、唐朝風に創造された器形。純白の透明感ある釉薬が全体を覆い、流麗且つ端正な美しさをたたえる。龍耳瓶は隋代に始まったと推測されるが、隋墓からの出土例は無く、かえって唐三彩のうちに多いので7世紀から8世紀にかけて造られたと考えられている。明器か祭器であって実用性の希薄な器形。ケイ州窯は、華北の白磁窯であり、唐代広く知られ越州青磁と並び称される。ケイ州窯の白磁には様々な器形があるが万年壷・四耳壷・竜耳壷など唐三彩と全く同形が多いことはその製作が唐代も早い時期からであることを裏書きしている。これまで中国の白磁は、唐代のケイ州窯に始まるとされてきたが、中国の調査により、北斉・隋に遡ることが分かった。盛唐の「国史補」にはケイ州窯の碗と端渓硯が天下の貴賤なく通用したとあり、また「茶経」には越州の青磁と比較して、雪の白さやの銀の質感に喩えている。
参照 : CW-028 、 CW-057 |