CW-051 白磁銹花蓮池水禽文豆形枕

時代: 北宋時代 、サイズ:高さ 13cm×口径 23cm
価格: \

定窯。
CW−050 と同墓より対で出土したもの。鴛鴦が大きく描かれ、蓮は花が咲くと同時に実をつける性質から早く子供が生まれることを寓意し、また蓮を蓮根と連れ合いの音通によって良縁を祝し子孫繁栄を願う意味があり、また蓮は泥の中に太い蓮根を張って増え、次々と花や葉が生い茂ることから、「本固枝栄」すなわち元がしっかりしていれば枝葉も栄えることの喩えともされる。五代・宋・金・元の時代、士大夫層の需要に応え数多くの陶枕が磁州窯系(いわゆる鉅鹿手)の窯で生産されたが、影響を受けた定窯でも本品の如く上手品が作られていたと知れる。
陶枕は永年にわたって副葬品説があったが、詩人など文献によって実用に供されたことが分かる他に結婚者用・吉祥用に使われた陶枕が存在することにより、単なる副葬品でないことが知れる。
二尾の魚と同様、鴛鴦は男女の情愛の深さを象徴しており、この2個の枕から士大夫貴族夫婦の墓であろう。








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