定窯。 ねっとりとし、玉を思わせる潤いの有る牙白釉といわれる肌に、番の鴛鴦を蓮池の中に描く。波涛・鴛鴦は極めて流麗な彫法であって、生きるが如しの写実感で、小気味の良いリズムがみなぎる練達の彫りである。常に二羽でいるという鴛鴦は、夫婦和合を寓意する文様であり、男女の情愛の深さ・子宝に恵まれることを象徴している。 伏せ焼きのため、口縁の釉薬を拭き取っており、後に金属の覆輪を施している。小品勿ら佳品である。 参照 : CW-033