CW-040 白磁水注
時代: 元時代 、サイズ:高さ 11cm
価格: \

景徳鎮窯。
元代に入っても景徳鎮では青白磁の焼造は続いているが、他に枢府手と呼ばれる失透性の白釉のかかった白磁も作られた。胴面の前後には花唐草文をくわえ羽撃く鳥を下方にも唐草文がビーズ状に、型押しで貼付けられ模様としている。形状は桃型であって、高台に貫通する穴が開けられ、内部中央に向かって突起状となり、水中へずぶづけによって内部に水を注入する仕組みの構造であり、取手・注口の下辺で二段に分けて形成される複雑な造り。枢府窯は「枢府」の文字の無い、同種の白磁の遺品は、海外に盛んに輸出されており、本品もインドネシア古墓出土品。先年、韓国の新安沖で見つかった沈没船は元の至治3年(1323)に沈没したが、青磁とともに元州の青白磁や枢府タイプの白磁が積み込まれていた。中国では釉調から「卵白釉磁」と呼んでいる。染付が創始される直前につくられたといえる。康煕年代景徳鎮で布教活動したダントルコール師の「中国陶磁見聞録」は当時の景徳鎮の様子をまざまざと伝える。一読の価値ある書であって「夜ともなればあたかも全市火に包まれた一巨邑を観るごとく、又多くの風孔ある一大炉を観るごとき感あり」と述べており、当時50万人の人が焼物の仕事のみで暮らしていたというから、景徳鎮の繁栄ぶりが想像つく。実におつな形であって意匠の素晴らしい事、文化の高い民族でなければ出来ない一つの夢を示している。

参照 : CW-014CW-034








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