明初に通行した貨幣の范。額面は6種類あり、1千文の宝鈔。 中国の歴史上最も大きな紙幣。洪武年間に明朝は宝鈔と呼ばれる紙幣を発行し、政府が買い入れた物資の代金として社会に供給した。しかし銀や銅銭の裏付けを与えられずに発行された紙幣はただちに暴落し、インフレーションを促進した。また紙幣は都市部でしか流通していなかったこと、官僚が痛んだ紙幣の受け取りを拒否したため、この制度は持続できなかった。「偽造せる者は斬」と印刷されている。 参照本 : 江戸コインオークション