銀線と金薄板で象嵌する、始動する動態を的確に表現した作品。辟邪は天鹿と並んで墓門などを守護する役目を負っていた。後漢の青銅鏡の図象・銅印の鈕・灰陶加彩の泥像、大きなものとしては南朝陵墓の石獣など、六朝時代に至るまで様々に象られた。名のとおり邪霊を退ける力を有する瑞獣であり、龍や仙人同様に翼をもって表わされるのは、天上界に棲むと考えられていたからであろう。