環を銜えた朱雀は虎の背に乗り、鳥の腹の両側に高脚豆が付き、虎の脚とも連結している。朱雀・盃・虎の体表には、金・銀・緑松石・が随所に嵌装される華麗な作品。墨環を銜えた同型類品は、1968年河北省満城陵墓出土品が知られる。
豆に何を盛ったものかわからないが、座右にあって愛玩されたものであろうし、富家の重器であることは間違いない。春秋戦国時代、青銅器製造業は依然として各国の重要な生産部門であった。当時、鉄器時代の到来によって強靭で鋭い鉄製工具が青銅器製造業に利用されるようになり、青銅器工芸は発展史上の最高峰へと導かれた。各種の新しい技術・象嵌・金属メッキ加工・刻鏤(精密な彫刻)で図柄を描く技術は成熟を迎えて普及した。こうしたことによって青銅器は精巧な美しさと豪華さを追求する境地へと発展した。
参照 : 文化大革命中の中国出土文物 |