獣文と花唐草文を打ち出し、地は魚子文で埋める銀板帯を胴面一周に嵌め込む鼎。殷・西周時代の礼器の体系をそのまま継承したものに鼎がある。鼎は肉類の煮炊きの器として炭火や火にかけられ、食にかかわる礼器の中心であった。