前漢時代初期には都城に隣接し、宮廷の動物園かつ狩猟地でもあった上林苑は、その規模を増し重要性も高まった。帝国のミニアチュルと考えられたこの苑林は、皇帝とその延臣達が当時知られていた様々な種類の動物を観察し、それらについて学ぶことができた。
平伏した猪が獰猛な虎に打ち負かされる様子を表わしている。虎の3本の足は猪の肉に強く食い込み、牙を剥き、猪の方に近い背骨付近に噛み付いている。虎・猪の体表には金・銀・緑松石・緑瑪瑙・赤瑪瑙の縞紋様を、目にはオニックスを象嵌する。円盤の周囲にも緑松石、赤・緑瑪瑙の半円が象嵌されている。この豪華な品物は敷物の4隅を押さえるという実用的な機能を持っていた。床の上に織製敷物を敷き、人々はその上に足を組んで座したもので、これらは宴会に用いられたと見られるが、更に墓内に置かれることもあった。ミホミュージアムに類品が知られる。
参照 : DK-379
参照本 : MIHO MUSEUM 南館図録 |