九曜文形の小乳によって4等分された内区に多数の小突起を曲線で繋いだ同一の文様を入れる。その形が夜空の星雲のように見えることから星雲文鏡と名付けられているが、本来は羊肉刻龍文が退化して体の節々が小突起に変形したもの。
中央の連峰状の鈕と鈕座・弧を連ねた内区の内周と外周も含めて深く鋭利な彫りで表現され全体に重厚な厚みのある造りとなっている。中国の青銅鏡は、中原では商後期に始まって清時代にガラス鏡と交代するまで、足掛け3千年に及ぶ長い歴史を持つ伝統工芸品。古代の中国においては、実用よりも魔術的な用途に多く用いられた。そして、しばしば死者に光を与えるようにと、その墓の中に一緒に埋められた。
参照 :DK-333 |