DK-358 獣面紋げん
時代:西周時代早期(紀元前11世紀〜前10世紀  、サイズ:高さ 34.5cm×径 19cm
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穀物の蒸し器。上部の甑と下部の湯沸し部分である鬲からなる。甑と鬲の境目には透かし孔のへい(上記を通すための簀)が残る。上部は獣面紋と重葉文を、蹄形袋足部はヒレ状装飾のある牛首獣面紋が装飾される。形態は堂々としている。
北京故宮博物院蔵は高さ80cm余の大型品。この作品の精錬技術は「鋳煌鉚」という部分部分の接合方法で作られている。
げんの発明は仰韶文化の時期まで遡ることができる。蒸す調理法は西洋文明にはない中国人の大きな発明。殷周銅器は窖蔵・古井戸などから出土することが多い。殷墟から発堀されたげんには人間の頭がまるごと入っていた。この人は首を斬り落とされてから頭をげんの中で蒸された。

参照本 : 中国美術全集C 青銅器工









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