DK-278 銀鍍金蜂団華文薫球
時代: 唐時代(9世紀)  、サイズ:全長 30cm×口径 7.3cm
価格: \

身や服に香りを帯びるために携帯するいわば香袋。内部の小皿に香を入れて焚きしめ、上部に付いた鎖を腰帯などに留めて使用した。内部の小皿は二重の環(リング)によって支持され、それらの環は各々独立して回転する仕組みとなっていて、器全体が揺れ動いても香を載せる小皿は常に水平を保つよう造作されている。表面には花文を刻んでその間に透かしをもうけ、6匹の蜂が飛び交う団華文を3個、間の菱形文にも蜂が意匠され鍍金を施す。吊り下げ部も鎖の他部は鍍金がなされる。色彩の鮮やかな対比や各種の文様の巧みな組み合わせ、また香りが漂うための小孔を多数開けるいう実用上の配慮など全体に巧みな設計がなされている。

参照 : DK-237DK-234








← 銅製品のページへ戻る