鉤部をなす一獣をもう一頭が飲み込むように象られ、龍首の意匠とする。眼の部分は黒瑪瑙、額部には緑松石を象嵌、獣面部を鍍金する華麗な帯鈎。 このような帯鈎は高位の人の特別注文であって、装着した武人の得意の様が想像できる。騎馬に特別なズボンと上着からなる胡服には革帯が不可欠であって帯鈎はその胡服の革帯のバックル。裏の突起は革帯の一端の穴に挿入、鉤形の部分は腰を一周した帯の他端の穴に挿入して留める。古代中国金工品の魅力を堪能させる品。南京博物院に同意匠。純金製が知られる。