DK-183 銅鉞
時代: 商時代 、サイズ:高さ 21cm
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鉞は古代中国、特に商・西周時代を特徴づける特殊武器であって王権の象徴でもあった。奴隷王朝による特別な状況における、生贄や処刑に用いられる斬首用器物。斧を巨大化し、権力を誇示する武器といえる。本体中央部に大きな円孔があって体表が商時代特有の渦文で飾られた龍が透かされている。3ヶ所木ヒツに縛る為の穴が穿たれ、「内」と呼ばれる片面中央には文字が鋳されている。白銅製であって随分重量があり用に適っている。鉞は王が正義を執り行う道具と考えられており、諸侯が王から鉞を賜るのは刑罰を行う権が王から臣下に授けられたことを象徴的に示すものであった。この鉞が特殊なのは、巴蜀の兵器と何らかの関係があるのではないかと思われる。
殷墟、婦好墓から大形の鉞が2点発見されている。甲骨文や初期の金文において「王」の字はまさかりの形に書かれる。

参照 : DK-149
参照本 : 中国青銅器全集C 商4








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