銀薫球は香を容れる器で牛車や寝室に掛けて使用した。鎖が無く、褥の中に置くものもあった。「西京雑記」によれば前漢末、丁緩がすでに「臥褥香炉」を作ったとあるが、漢代文物のなかではいまだ実物は発見されていない。唐代に多く作られた球形。 外殻が二つに分かれ自在軸でつながれ鉤と留め金で開閉する。球の中心に香を焚く盂皿があり、二つの水平を保つ環で支えられ、重心の作用により香炉は常に水平を保ち、薫球がどんなに揺れても香火は消えない仕組み。外殻は花唐草の透かし彫りで飾られている。