鼻鈕。南北朝時代の殉葬私印。六面印は南北朝時代に流行ったもので、六面に印文を刻る。六面の印文の内容は、生命・字・号・本籍・言事などが刻される。漢代には男子は臣と称し、女子は妾と称するのが常。
六面銅印は極めて珍しい。
印面は「?徴」「趙国?嘉之印」「?徴言事」「?徴印信」「臣徴」。
印文の風格は漢代に似るが、一部の筆画が下部に垂れる字体は三国から南北朝にかけて流行したもの。印文から本印の所有者は趙国(現在の河南省南部)出身のテキ徴。字は嘉之という人物であったことがわかる。また印文にある「言事」や「印信」は書簡に封印をする際に使用するもの。「臣」は目上の人物に対する謙譲語。このように多様な用途の印文を一つの印章とした六面印は明・清に至るまで制作されるが、その濫觴は三国時代。端正に鋳造された印面と合わせてみると、資料的・美術的価値を兼ね備えている。
6種類のそれぞれに違った印面があるという点で、子母印よりもはるかに経済的で実用的である。このような形式の印は当時では手紙に使用された。
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