いわゆるチベット仏。
厚い鍍金でおおわれた「緑救度佛母」。観世音菩薩は世の中のあらゆる所の苦難を救う為に姿を変えてこの世に現れるといわれ、チベット仏教の中で広く信仰を集めている。
左手に三宝印、右手に与願印を結び、右足を下ろして蓮台に座す。像全体の形が端正で重々しく、鋳造・彫刻技術が巧みでチベット仏の持つ独特の魅力がある優品。清王朝の統治者となった満州族は、新彊・蒙古・チベットなどの辺境地区へ版図を拡げたが緩和政策として、チベットや蒙古で盛んであったラマ教を尊崇した。なかでも乾隆帝は敬虔なラマ教徒であって宗教的活動も盛んに執り行われ紫禁城内に多数の佛堂・佛間が設けられ佛像・佛塔・法器が無数に安置された。
近年西蔵(チベット)鍍金仏の評価の高まりと中国経済向上によって値段は急上昇しており、いつも後追いの日本とならないよう注目すべき分野といえる。(北京においても西蔵文物専門店が増加している) |