「鼎」はその象形文字。
起源は竜山文化の土器にある。殷周時代の鼎と変化し、春秋時代中頃から蓋が伴う形となり漢代まで使用された古代中国で最も普遍的な器種。後代、鼎の器型は香炉に残る。
本品は通常大小9ケが副葬されるミニアチュア明器。両耳・足も力強く小品勿ら銅器の魅力を発する。子母口(身側に受けが造られた口づくり)に造られた蓋は大型品では突起が付けられており、逆さに置くと浅い皿となるよう造られているのが普通。鼎は素文が普通であって本品の如く前面に施される細微な古龍文様足部の鬼面等、余程の人物の明器と思われる。
何よりも純金と思える程の厚い鍍金が美しい。近時「天水」近郊唐墓よりの出土品。中国金工品の魅力が堪能できる。 |