鏃は矢じりであって弩によって使用される。鏃は多くは二等辺三角形であって先端は鋭利で末端は平らである。
本品の珍しいのは漆の塗られた竹柄がそのまま残っている事であって資料的価値大。末端は弓の弦とする動物の筋を止める凹面の削り込み矢筈となっている。鏃は秦の兵馬俑坑からも多数出土しており、弩の使用は戦国時代に始まり秦の始皇帝軍においては重要な武器となり、戦術的に大きな変化をもたらした、当時の最新兵器であった。
柄は葦製で糸を上下両端に巻き,黒漆を塗ったものも出土している。始皇帝兵馬俑坑からは立て膝をついて弩を構える兵士俑が出土しており射撃時の理想的、射撃姿勢を教えてくれる。 |