秦・漢の厚葬と墳墓の規模の大きさは、始皇帝陵の俑坑によってあらためて認識された。様々な土偶と明器、こまごまとした用具によって、当時の生活のはしばし・工芸の様相の多くのことが明らかになった。
小型のずんぐりとした坐像で、前漢初の土偶同様きわめて写実的な表現がなされている。また、がっしりと力のある造りもこれら銅人が共有する性格。虎形・豹形・博山形の鎮子と同じように、棺辺に置かれたものと考えられている。京都大学と天理参考館に本品のように高いまげを結った男の像が収蔵されているが、本品の作行きは極めて力強く、鏨の切込みも素晴らしく魅力的な品としている。良質の鉄の工具の出現が原因である。
青銅とは、銅と錫の合金であって、錆びない時は本品の様に真鍮のように金色をしている。
参照本 : 中国銅器図録 下 |