DK-103 鍍金銀蓬莱博山炉
時代: 漢時代 、サイズ:長さ 15cm
価格: \

東海にあるという伝説の博山をかたどった香炉。炉体は豆形で透彫を施し、頂上には鷭、山には虎・猿・熊・兎・犬が彫刻されている。
底盤との間に四葉模様が嵌めこまれる造りは珍しく、一段と造型を美しいものにしている。炉体の合わせ目、底盤が鍍銀されている高級品。受け皿は熱が下に伝わるのを防ぐ。
器形は典雅で、漢代貴族の日常品として流行した。近時、西安郊外宝鶏の墓出土。
(四葉文は天の中心に光耀く蓮の花を表わす)
香炉は香木を焚くという風習は早くからあり、戦国時代には青銅製の香炉の造例もある。香りを楽しむだけでなく、衣服で覆い香りを付け、防虫を兼ねるという使い方もあった。
漢代には蓬莱山をかたどるなど神仙思想を反映させ、南北朝以来仏教の興隆につれそれの香炉に用いられた。 この小振りの寸法は、煎茶・抹茶用に賞玩される。








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