DK-101 金銀トルコ石象嵌犀形帯鈎
時代: 戦国時代後期 、サイズ:長さ 21cm
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打出しの薄板上にトルコ石が4ヶ所、空間が金銀平象嵌で埋め尽くし、眼は龍首の眼と共に黒瑪瑙が象嵌。裏面フック部も金銀象嵌装飾。極めて華麗な帯鈎の逸品。
同形状は秦と楚の文化の影響を大きく受けた、四川省・巴人文化である巴蜀の船棺墓出土品が北京歴史博物館蔵で知られる。又、犀は同館蔵「金銀象嵌文犀銅尊」が漢代青銅器の逸品。サンフランシスコ アジア美術館(旧ブランデージコレクション)の殷時代「犀犠尊」が立体造型品として知られる。当時は犀も一般に見られたのであろうが、象と共にすでに絶滅している事が悲しい。
龍首部は別鋳により接続されている。風化の為、水を掛けることによって往時の耀きが鮮やかとなる。
「楚辞」には「サイの皮で作った鎧を大勢の兵士が身に着けていた」と書かれている程だから何千年か前には相当数のサイが中国にも生息していたと知れる。







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