銀板で成型し、模様の部分は金メッキされ爐蓋・爐身からなっている。蓋の縁は広く平らで下方へ折り曲げ、爐身の口縁にぴったりと組み合わさる。 爐棚の縁は鳥・唐草を刻み、蓋は高く隆起し底の縁に一回りの蓮弁文を刻む。蓋頂には蓮華形の鈕、蓋部は松文様が透かし彫りされる。5ヶの獣足の間5ヶ所に盛り籠形状の薄板が吊り下げられている。唐文化の華麗な香りを醸す品。 類品は法門寺からの出土品や薫炉台を伴なう大型品が知られる。