内区には朱雀・白虎・玄武・青竜の四神を、外区には十二支を鋳出している。四神を主文様とする四神鏡は後漢時代に盛行した。 十二支は昼夜十二時にわたり交替守護する意を表わしている。地は唐草文で埋め圏帯の内側は鋸歯文が巡る。図象の抜けは抜群に良好である。黄銅。初期の隋唐鏡には倣古的要素が強かった事を例証する作例。 銅鏡は銅と錫の合金(青銅)で作られ、錫分が多くなると黄金色が次第に薄れて、白色に耀き(いわゆる白銅)写りも良くなる。しかし同時に脆くなる性質がある。