DK-093 狩猟文八陵鏡
時代: 唐時代 、サイズ:径 25cm×厚さ 1.2cm×重量 2000g
価格: \

菱花形の八陵鏡。突起した円鈕の周囲は、山・樹・花・草・でうめられ、その間に4人の騎士が馬を馳せて獲物を切迫する姿が浮き出ている。騎士は投げ縄・弓・槍・を 持ち、獲物は猪・獅子・兎と思われる。上質の白銅製であって錆も一切表出していない。鋳上りも最良状況。菱花形がかなりの厚みで一段下がる事によって立体的表現が高められ、一層魅力的な品としている。まさに盛唐の鏡であって、いかにも意匠を凝らした芸術作品。
長安のすぐ北方には皇帝専用の広大な禁苑があり、狩猟場も設けられたと知られており、その場景であろう。
狩猟文鏡は数も少なく、特にこの形状は稀少であるが、同手品が河南省博物館に蔵される。

玄宗(在位712〜756)
時代の銅鏡は、このような豪華絢爛たる装飾が加えられたりしており、目を奪うばかりの色鮮やかな唐鏡は国力民生ともに豊かな時代であってこそ生まれたもの。玄宗は狩猟もポロもとても好んだという。
西安近郊乾隆の章懐太子墓壁画にも芸術性が高い狩猟図が描かれている。「長安の春」とうたわれた繁栄の時代を物語る遺品。近時西安郊外300km「天水」墓出土。







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