鏡の名品として知られるフォッグ美術館蔵「瑠璃玉象嵌金銅装鏡」(河南省洛陽金村出土)(径12,2cm)と同型式で造られている。それは鏡背、外側に玉を象嵌し、鈕部及び中心部に白と碧色を巧みに取り込んだガラスを象嵌しているもので、中国古代ガラスの貴重資料として知られる鏡。
本品は縄目状の玉、鈕の周囲の玉の部分は同様であるがフォッグ美術館蔵の戦国トンボガラス象嵌部は平滑の青金石(ラピスラズリ)であって、そこに七星・回心円文、トンボ玉形状の陰刻が成され、鈕はトンボ玉ではなく銅円鈕としている。BC3500年頃から西方にもたらされたアフガニスタン東北部パダフシャン地方のラピスラズリ(青金石)がこのような鏡に使われているのは初見品で極めて貴重。近時西安郊外「宝鶏」墓出土。正倉院蔵「平螺鈿八角鏡」は螺鈿で描いた隙間に青金石・トルコ石が埋め込まれているのが知られる。
敦煌壁画の青色顔料はラピスラズリである事が最近知られた。 |