硯の起源は筆と墨があった殷周時代に遡り、墨丸を砕いて水に溶かし墨汁を作るための研墨石であった。最古の例は秦墓出土の石硯で、前漢墓からは粘板岩の長方形の石板を石に嵌めこんだ硯磨墨具が発見されている。今までこの形状の硯は灰陶・石製も知られ、寸法もほぼこの大きさが多い。銅製は稀見。
眼・口・足爪・亀甲文は鋭く鏨彫りされ厚く鍍金されている為緑錆との対比が美しく、又的確に捉える写実彫刻は漢代動物作品の特徴であって魅力有る古代金工品としている。
亀型硯は唐時代までほぼ同形状で造られており、知られる上海博物館蔵の亀型陶硯は唐時代とされている。 |