門扉の引手。門鐶をくわえた形の座金の獣首の事を鋪首という。漢代建築の門扉は両開きにつくられたが二枚の扉にそれぞれ鋪首がつけられていた事が、画像石に刻されたこれと同様の図によって知られる。ただ獣頭形の座金と鐶は門扉だけでなく、漆製・青銅製の鐘や壷・太鼓・棺木郭などあらゆるところに応用されており、これなども扉に限らず大形の木漆器に付けられてた可能性もある。鋳成後、鏨で彫刻・整形し、厚く鍍金を施してある。器物の鐶に獣面の座金を貼り付ける形式は、戦国時代に始まり、六朝時代初期まで続くが、始めは饕餮の前面をとらえたといえる。前漢後手の作と、頭頂のハート形の突起、毛の表現でわかる。 |