赤褐色玉に、鍍金銀薄板を被せる。内面には龍を陽刻、外側銀板は六ヶ所花枝と交互に龍・鹿と透かし模様とする。高台内は宝相華文内に大きく鳳凰を花枝と共に透かし模様。側面と底面と2枚の銀薄板を高台で被せている。魚子と鏨打ちは極めて細緻、見事な技。これ程の品は伝王妃墓出土も納得できる。「宝鶏」の近年出土品。
豪族・富裕層にて唐初は金・銀・玉器の類を惜しみなく副葬していたが、盛唐頃からは主として唐三彩を副葬するようになるが、本品と同時出土品には「貞観」銘が刻されており、その事実を裏付ける。
銀板上の鍍金が薄れているのは、土・鉄鎮を取り除いたことによる。玉、銀と単品の異物は知られるが一体の品は希少であり、唐時代驚異の技術水準が窺われる。
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