チベットの銅鍍金、閻魔像。教えの基盤が密教思想にあるチベット仏教芸術は、 我国にあっては必ずしも正当な価値を与えてきたとは言えない。その理由は作品の、余りにも強烈な色彩・表現方法に違和感があった事、古い時代の秀作群に触れる機会が無かった等の理由が挙げられる。しかしヨーロッパでは東洋美術の一ジャンルとしてその位置は高い。17世紀に溯る作品は極めて少ない。閻魔と従者は
柄によって差込み式と成す。頭髪・眼部は全てに加彩。恐らく版経が入れられている。底部は開封されていない。文化大革命により、チベット寺院はかつてない迫害・略奪に遭い、多くの美術品が失われ、主に西欧に流出した。
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