鍍金が極めて厚く、金製の如く美しく重厚感ある菩薩座像。肉付きよく、張りきった顔。坐して止まった姿勢、彫りが深く、力のこもった目鼻。初唐の諸像の作風。厚い鍍金の下に、よどみのない鏨の動きがあらわれ一層きらびやかな像容を見せる。金錆といわれる鉄分が金の表面に付着する。「大唐貞観」銘のある玉 。金製品多数と共に墳墓より近年発掘品という。