CB-357 祥瑞青花幾何 竹・梅・兎文稜花盤

時代:明末・崇禎時代(1628〜1644年)  、 サイズ: 径 15.3cm×高さ 3cm

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祥瑞とは中国・明末時代に景徳鎮で作られた上手染付のこと。
日本からの特定(小堀遠州及びその周辺とされている)の注文により作られ、古染付とは異なり上質の高嶺土を使った精白な素地に、地呉須の最上手”淅青”で絵付けされたため鮮やかな瑠璃色をしており、染付磁器の最上とされている。

崇禎時代の民窯の市場は中国国内向けと海外市場向け大市場が有った。古染付・祥瑞・古赤絵等は明末清初(トラジショナル様式)様式の磁器の一潮流に属する。古染付・祥瑞はほぼ日本に、古赤絵の多くは西欧に運ばれた。祥瑞は緻密に描き込まれた地文と棯文や丸文などの幾何学文を多用した文様を特徴とし、本品は祥瑞独特の奇抜文様で祥瑞の魅力に溢れ、余白を生かした古染付作品とは対照的な魅力を持つ。文様は日本の明暦〜寛文の藍九谷様式として倣されている。

口縁輪花には口紅と言われる鉄釉を施し、底には「大明成化年製」銘が記される。

参照:CB-348












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