CB-297 青花魚藻文蓋付壺
時代: 元時代  、 サイズ: 高さ 26cm×胴径 15cm
価格: \
景徳鎮窯。
胴面には魚藻文を肩部には仰覆如意頭文の中に菊花文を主要文様とする魚がいずれも表情豊かで、喜びに満ちて見えるのはこの図に込められた吉祥の意味合いに由来しているのであろう。器物全体の図案は繁密であるが、それでいて整然としている。青花の色沢は深く艶やか。筆法は伸び伸びとし、景徳鎮の元代青花の絵画のレベルを物語っている。4尾の魚は青魚・白魚(似鯉)・鯉・ケツ魚(川メバル)。これらの魚名の各音は「清廉潔白」に通じ、その意を表している。
仰覆如意頭文は元時代の青花の代表的文様。釉面は宝石の藍色を漂わせ、しかも黒色斑文(ダミ)も表れており、この現象は明らかに外来のスモルト青料を使用していることが分かる。








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