景徳鎮窯。
目の覚めるような意匠で堂々たる大作であり、圧倒的な迫力があるこの種の遺品は、かってパリのギメ美術館、中国の楊州博物館蔵品が知られていたのみ。非常に濃い藍地に飛翔する龍と火焔宝珠が白く盛り上げとなった作品。無色透明な白磁の上釉にコバルトを溶いて、全面に被せて藍地を作る。そして、白い長石を灰の泥漿をチューブで絞り出しながら龍の形を盛上げに描いてゆく、いわゆるいっちんの手法。細部には箆で筋を引いたり、刻みを入れたりする。長石は釉薬の基剤だから、焼かれればそのまま白い半透明の形となって残る。白の薄い部分を見ると、下の藍色がかすかに透けて見えている。
参照 : CB-257
参照 : 世界陶磁全集L 遼・金・元 、 楊州館蔵 文物精華 |