景徳鎮窯。
この様式の荒い箆彫文を持つ玉壺春は、韓国新安沖の沈船の積荷の中にもかなり含まれていたことから、ほぼ14世紀前期のものと考えられるようになった。従って、紅釉でまわりを潰して文様を白抜きにするという異例のこの作品は、元代後期のものと認定される。青白磁に比べれば遺例は極めて少ない。紅釉の処理が青花よりもはるかに難しい為に、多くは作られなかったのであろう。銅紅釉の成功は元の至正までこの程度で止まっていた。口縁内にも円縁で紅釉が装飾される。
類似作品は、松岡美術館所蔵品が知られる程度。
参照 : CB-247
参照本 : 松岡美術館収蔵 中国陶磁名品展 |