景徳鎮窯。
酒会壷といわれる広口壷。コバルト青料の濃い発色の鮮やかさ、描線の正確さ、秀麗さ、描かれた魚の持つ躍動感が素晴らしく、魚は迫力を感じさせる。魚は鋭い口をした桂魚と鯉と草魚。吉祥を表現しており江南の地方の民間で好まれた魚藻図に由来するものであろう。
世界でも元青花魚藻文壷は極めて少なく収蔵家の欲しがる品。荷葉型蓋を伴ない、愛玩寸法も嬉しい。大阪市立東洋磁器美術館の重要文化財青花蓮池魚藻文壷が魚藻文壷としては屈指の名品として知られる。(共蓋は欠失している)がかつて日本市場に忽然と現れ9000万円で落札された品。(東京国立博物館にも明治時代中頃から収蔵されている重要文化財。青花蓮池魚藻文壷がある)元青花に使用された青花(コバルト)には外国輸入品と国産の2種があり、濃艶で釉面に黒色斑点が浮かぶ特徴を有する本品は、輸入品を使用している事がわかる。一般的に国産青料は小型器物に輸入青料は大形器物に使用されている事が多く、輸入青料の貴重さがしれる。近時南京郊外墓より対で出土。 |