景徳鎮窯。
釉裏紅は銅をもって素地に絵模様を描き、透明釉をかけ還元焔焼成した絵付白磁の一種で、酸化銅が還元されて釉面に赤い文様が浮かびあがる。
この技法は青花とともに元時代景徳鎮窯で工夫創始されたが、技法的に難しく青花ほど流行していないが銅独特の優艶な美しさは魅力的であり、元時代の釉裏紅は特に声価が高い。本品のように理想とする鮮紅色を得るのは難しく、小豆色となるのが普通。鳳凰を胴部に大きく、花唐草と描く。還元が強い部分は緑色に発色している。
荷葉型蓋も共なう事によって貴重性が一段と増している。愛玩に足る寸法も嬉しい。最近 CB-028と対にて南京郊外窖蔵より出土。
小品乍ら凛とした力強い魅力を持つ。荷葉型の紐も大きく葉脈と共に釉裏紅も施され、全体を引き締めている。 |