| ● 時代 |
: 漢時代 |
| ● サイズ |
: 高さ 3cm、印面 2,5cm×2,5cm |
| ● 価格 |
: \  |
古代印章の材質は金・銀・胴・玉製を主として、稀少なものでは陶・ガラス・緑松石・骨・瑪瑙・牙・石など身辺な材料で作られているが、水晶は稀品。単純なゆったりとした造型の亀鈕で作られている。秦の中国統一に伴ない「璽」の字は皇室専用となり、その他の公私に用いられるものは「印」と改称された。漢代では諸侯王の印章も「璽」と呼ばれるようになり、官印にはじめて「章」「印章」の呼名が生れた。官印は官位に応じて印材・鈕や綬が定められており、またほとんどは青銅製である。
亀鈕の貫通する穴は佩帯用のため、印面は「李張」で私印、稀少であるが水晶製の佩・武器装具も戦国時代の遺品が知られる。古印は単なる賞玩のためだけでなく印風・印芸の妙味を理解できるうえ、各王朝の官制・印制変遷をも窺う事ができる方寸の世界である。
水晶は硬度7であって、刻は一段と難しいものであるが、苦も無く彫り上げている。水晶は透明に澄み切り、玉石の気分をも併せ持ち、机上・懐中で人の心と通い合うと寵愛され特に清朝時代には多くの文房具が作られている。 |
| ● 時代 |
: 清時代・19世紀 |
| ● サイズ |
: 高さ 10cm×横 2,5cm |
| ● 価格 |
: \  |
紅・褐・灰色などの複雑な縞模様を景色とする青田石。鈕は岩上に踏ん張る羊、印面は「周芝嵌」の刻。青田石は淅江省青田県に産出する石材の総称。周芝嵌は、乾隆・嘉慶年間に活躍した江蘇嘉定の人。字は剣堂。竹彫も得意とした。
側款は「芝嵌」、印面は「学天未能」(天のように学問の道は遥か遠くで大変である」の意。鈕の作行き・石印材としての質の高さ刻者の技量の高さがうかがわれ、文房飾りとしても相応しい。
世界広しといえども印材に適する石を産出するのは中国大陸のみであり、その中国でさえも産地はほとんど福建省と淅江省の一部に限られているが、明末から清初にかけて発見された石坑はその後掘り尽くされてしまった。今でも福建の寿山や淅江の青田ではいくらか採石が行われているが、新しい石には品質の粗悪なものが多く、今や希少価値を有する。近世名家の刻印の中には青田石が圧倒的に多く、篆刻の初期において、印材としての青田石の優位は圧倒的である。
古代の鏡、青銅器に見える銘文は「祥」とすべきところを「羊」の字で表わすケースが多い。祥と羊とは共用の字であり、同じことを意味したことがわかる。すなわち「羊」は動物のヒツジの他に、よろしきものを意味しているので、羊はよろしき獣であった。 |