WS-119 石製秦楽天人龍虎文方形四足石硯
時代: 北魏時代(5世紀後半)  、 サイズ:高さ 12cm×横 29cm×奥行 29cm
価格: \
上方の円形部には耳盃池を削りこんだ硯面。その外側に交互に絡み合う龍と虎(計4頭)、その下に雲気文様が巡らされている。下方の方形部の四隅に、童子形の丸々とした肢体の天人が丸彫りされる。天人世界の有様を象徴的に表現したのであろう。台座4隅には雲気文を囲んで獅子文が、裏面底には大きく蓮弁文が装飾される。立体表現には生硬さが有り、雲崗石窟(山西省大同市西方)の造像や同時期の仏像の台座などと共通した張りのある造形がなされている。唐時代の写実的な表現とは異質な5世紀後半の北魏(386〜534年)ならではの作風といえよう。独立した彫刻作品といってよい技法の粋を尽くした豪華多彩さで目を奪う。
石室は浅い灰色の砂岩。石質とこれだけの作調・研面のかなりな摩耗状態から見ると実用硯として捉えられたものと見て誤りは無い。余程の貴人か権力者の為に造られたもの。拓跋族の北魏にも質の高い文字文化があったことを示唆している。方形四足石硯の類品は、1970年山西省大同市の南郊出土硯。
1965年大同市城東石家塞司馬金龍墓出土の秦楽天人龍虎蓮唐草文柱座が類似意匠で知られる。大同近市太原出土。

参照 : WS-074
参照本 : 唐の女帝・則天武后とその時代展









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