中国では銅など他の材質の仏像と並んで、数十mの高さを誇る巨像から掌の上に乗るほどの小像まで、夥しい数の仏像が歴代に渡って造立され、寺院へ奉納されたり個人の念持仏として祀られるなどして、多大な信仰を集めてきた。ふっくらとした顔立ちに比べ、体躯は少し細身で、そこに各種の飾りを付け、頭上には丈の高い冠を被る。左手には水瓶を持つ。衣文とともに豪華な装飾物がめぐる様態を細部まで入念に表現すると同時に引締まり、かつ伸びやかな体躯を手際よく形作っている。
この時代、長江流域に伝わる直刀法彫刻を取り入れ、体のラインは洗練され簡潔になり、像は「秀骨清像」(すっきりと痩せた姿)、衣裳は「褒衣博帯」の特徴をもつようになった。小像ながら整った造形の佳品である。
山東省青州出土。
参照 : WS-071、WS-067 |