WS-072 待衛木俑
時代:  前漢時代 、 サイズ:女性 / 高38cm×横15cm×奥行9cm 、男性 / 高42cm×横15cm×奥行9cm
価格: \ 問い合わせ
長襦を重ね着し、袖手(腕を袖の中に入れること)する男女俑。裾は後方に拡がる。底を始め全体漆を塗り込め、口・重ね襟・袖には朱漆が塗られ、襟には菱文・袖口には花文が朱漆で施される。方形の靴を履いている。女性俑は髪を後に垂らし束ね、男性俑は編み上げている。生き生きとし、清楚な気品ある顔立ちは高級従者であろう。この形式の俑は陶俑が殆どであり、一木から削り出しの木俑は極めて稀少であるし、これ程優良な状況で残るのも珍しく、上層階級の人々の習俗を具体的に物語る資料としても重要なもの。2000年余前の工人の鉋削り跡があちこち生々しく見られ、陶俑とは違った感動がおこる。木彫り従者俑を埋葬するのが楚地域の伝統であり、衣服に男女の差はみられないのがこの時代の特徴。

参照 : CT-024CT-006
参照本 : 世界四大文明 中国文明展








← 木工・石製品 のページへ戻る